黒猫ニーノと相葉さん。
第10章 さよなら、相葉さん。
☆相葉Side☆
ニーノに酷いこと言っちゃった
『やめてよっ!』
なんて
いつもなら
じゃれ合って笑うのに…
ニーノは俺の言葉を理解してるのに
あんなに怒鳴って
酷いこと言ったから
家から出てっちゃった
「もう帰ってこないのかな…」
レースのカーテンの隙間から
今にも泣き出しそうな空を見上げると
ベランダに雨の打ち付ける音が聞こえた。
雨…
行かなきゃ
ニーノを迎えに行かなきゃ
今頃寒くて震えてる
お腹を空かせて鳴いてる
俺が迎えに行かなくちゃ
迎えに行って
ちゃんと謝らなくちゃ…
一緒にご飯を食べて笑い合ったこと
手を繋いで
宇宙旅行をしたこと
真っ紅になって
キスを交わしたこと
ニーノに愛を注いだこと
昨日までの一ヶ月ばかりを思い返して
それより前の二人の時間を
すっかり忘れてしまってた
ひとりぼっちで捨てられていたニーノを抱きかかえて
家に連れ帰ったあの日
俺はニーノに言ったんだよね
『ニーノ。
俺とお前は、今日から家族だからね。』
大事なこと、
思い出した
ニーノが例え人間じゃなくなったって
俺はニーノを愛してたんだ。
ニーノに酷いこと言っちゃった
『やめてよっ!』
なんて
いつもなら
じゃれ合って笑うのに…
ニーノは俺の言葉を理解してるのに
あんなに怒鳴って
酷いこと言ったから
家から出てっちゃった
「もう帰ってこないのかな…」
レースのカーテンの隙間から
今にも泣き出しそうな空を見上げると
ベランダに雨の打ち付ける音が聞こえた。
雨…
行かなきゃ
ニーノを迎えに行かなきゃ
今頃寒くて震えてる
お腹を空かせて鳴いてる
俺が迎えに行かなくちゃ
迎えに行って
ちゃんと謝らなくちゃ…
一緒にご飯を食べて笑い合ったこと
手を繋いで
宇宙旅行をしたこと
真っ紅になって
キスを交わしたこと
ニーノに愛を注いだこと
昨日までの一ヶ月ばかりを思い返して
それより前の二人の時間を
すっかり忘れてしまってた
ひとりぼっちで捨てられていたニーノを抱きかかえて
家に連れ帰ったあの日
俺はニーノに言ったんだよね
『ニーノ。
俺とお前は、今日から家族だからね。』
大事なこと、
思い出した
ニーノが例え人間じゃなくなったって
俺はニーノを愛してたんだ。