黒猫ニーノと相葉さん。
第10章 さよなら、相葉さん。
俺は雨の中を走った
フードを目深に被って
傘もささずにただ走った
「ニーノ! ニーノ!」
ごめんね
ごめんね
お願いだから帰ってきて
俺のところに帰ってきて
自分勝手なのはわかってる
でもね
気付いたんだよ
君がこの家に来て
ひとりぼっちだった俺が
どれだけ救われていたかを…
ペットなんかじゃなくて
大切な家族だったってことを…
ホントはね
不意打ちでペロッと舐める仕草
好きだったんだ
くすぐったくて
恥ずかしいけど
大好きだったんだよ。
「なんで居ないんだよっ…!」
どこを探しても
ニーノの姿は見当たらなかった。
ニーノが帰ってこなくて
もしこのまま本当に見つからなかったら
俺もニーノも
またひとりぼっちだよ…
「そうだ…!」
ジェイなら知ってるかもしれない
ニーノの行きそうな場所…
スマホの時計は朝の6時を指していた。
「翔ちゃんち…行ってみよう。」
一旦雨宿りできそうな場所を見つけて
こんな時間に申し訳ないけど
翔ちゃんに電話をかけた
「もしもし、翔ちゃん?」
『おお。雅紀。こんな時間にどうした?』
「ニーノが…居なくなっちゃったんだ」
『えっ?! ニーノくんが?!』
フードを目深に被って
傘もささずにただ走った
「ニーノ! ニーノ!」
ごめんね
ごめんね
お願いだから帰ってきて
俺のところに帰ってきて
自分勝手なのはわかってる
でもね
気付いたんだよ
君がこの家に来て
ひとりぼっちだった俺が
どれだけ救われていたかを…
ペットなんかじゃなくて
大切な家族だったってことを…
ホントはね
不意打ちでペロッと舐める仕草
好きだったんだ
くすぐったくて
恥ずかしいけど
大好きだったんだよ。
「なんで居ないんだよっ…!」
どこを探しても
ニーノの姿は見当たらなかった。
ニーノが帰ってこなくて
もしこのまま本当に見つからなかったら
俺もニーノも
またひとりぼっちだよ…
「そうだ…!」
ジェイなら知ってるかもしれない
ニーノの行きそうな場所…
スマホの時計は朝の6時を指していた。
「翔ちゃんち…行ってみよう。」
一旦雨宿りできそうな場所を見つけて
こんな時間に申し訳ないけど
翔ちゃんに電話をかけた
「もしもし、翔ちゃん?」
『おお。雅紀。こんな時間にどうした?』
「ニーノが…居なくなっちゃったんだ」
『えっ?! ニーノくんが?!』