黒猫ニーノと相葉さん。
第11章 悲しみの涙が乾いたら。
相葉さんがぼくに首輪を着けてくれた。
「やっぱり似合うね。」
さっきより柔らかい笑顔だ。
ー ピンポーン ー
インターホンが鳴って
相葉さんはそれには出ずに
真っ直ぐに玄関へと向かった。
「ニーノくんは?!」
…誰?
「ニーノくん!」
男の人が部屋に飛び込んできた。
手にしていたキャリーケースからは
よく知った匂いがしてる。
「良かった…。」
男の人は
泣きそうな顔で笑った。
キャリーケースのロックを外すと
中からジェイが出てきた。
『元気になったみたいだな、ニーノ』
『ジェイ。
じゃあこの人がジェイの飼い主の櫻井さん…?』
『そうだよ
つか…心配かけてんじゃねぇよ、バーカ!』
『バカって…酷いよ。』
『酷いのはどっちだ、バカ!
相葉さんがどれだけ心配したと思ってんだよ!』
『相葉さんが…?
ねぇ、もしかしてぼくを病院に連れてってくれたのって…』
『相葉さんだよ』
相葉さんが、ぼくを…?
『なんで?
だって、ぼくは家を飛び出して…
雨の中を歩いて、それで…』
『その後
相葉さんはニーノを探しに行ったんだよ。
でも見つからなくて
俺ならニーノの居場所がわかるんじゃないかと思って
うちに来たんだ。
ずぶ濡れになってね』
…えっ……。
「やっぱり似合うね。」
さっきより柔らかい笑顔だ。
ー ピンポーン ー
インターホンが鳴って
相葉さんはそれには出ずに
真っ直ぐに玄関へと向かった。
「ニーノくんは?!」
…誰?
「ニーノくん!」
男の人が部屋に飛び込んできた。
手にしていたキャリーケースからは
よく知った匂いがしてる。
「良かった…。」
男の人は
泣きそうな顔で笑った。
キャリーケースのロックを外すと
中からジェイが出てきた。
『元気になったみたいだな、ニーノ』
『ジェイ。
じゃあこの人がジェイの飼い主の櫻井さん…?』
『そうだよ
つか…心配かけてんじゃねぇよ、バーカ!』
『バカって…酷いよ。』
『酷いのはどっちだ、バカ!
相葉さんがどれだけ心配したと思ってんだよ!』
『相葉さんが…?
ねぇ、もしかしてぼくを病院に連れてってくれたのって…』
『相葉さんだよ』
相葉さんが、ぼくを…?
『なんで?
だって、ぼくは家を飛び出して…
雨の中を歩いて、それで…』
『その後
相葉さんはニーノを探しに行ったんだよ。
でも見つからなくて
俺ならニーノの居場所がわかるんじゃないかと思って
うちに来たんだ。
ずぶ濡れになってね』
…えっ……。