黒猫ニーノと相葉さん。
第11章 悲しみの涙が乾いたら。
「んっ… はぁっ……」
微かに聞こえる
甘い吐息。
「ぁっ…はっ、ぁ……」
相葉さん…?
うわっ!相葉さんっ!
きっともう夕方なんだろう
薄暗い寝室のベッドの中で
相葉さんが一人、艶めかしい声をあげていて。
見てはいけないものを見てしまった。
こういう姿を見たことないわけじゃない。
そりゃ、相葉さんだって男の子だから
一緒に暮らしてれば
そんな場面に遭遇することもあるんだけど。
相葉さんはぼくが起きたことにまだ気付いてない。
「…っぁ……ぁ、ぁ…
ニーノっ…!」
消え入るような
切ない声で
ぼくの名前を呼んだ。
「はぁっ… はぁっ…」
『なーごっ…。(相葉さん…。)』
「わっ!ニーノ!
これはその、あのっ…」
『なーごっ。(じっとして。)』
ぼくは立ち上がり
うっすら汗の匂いがする相葉さんの唇を
ペロッと舐めた。
「んっ…」
『なーごっ。(すきだよ。)』
「ありがとう、ニーノ。
キスしてくれて…ありがとう…」
相葉さんの目から
涙がポロリと零れ落ちた。
微かに聞こえる
甘い吐息。
「ぁっ…はっ、ぁ……」
相葉さん…?
うわっ!相葉さんっ!
きっともう夕方なんだろう
薄暗い寝室のベッドの中で
相葉さんが一人、艶めかしい声をあげていて。
見てはいけないものを見てしまった。
こういう姿を見たことないわけじゃない。
そりゃ、相葉さんだって男の子だから
一緒に暮らしてれば
そんな場面に遭遇することもあるんだけど。
相葉さんはぼくが起きたことにまだ気付いてない。
「…っぁ……ぁ、ぁ…
ニーノっ…!」
消え入るような
切ない声で
ぼくの名前を呼んだ。
「はぁっ… はぁっ…」
『なーごっ…。(相葉さん…。)』
「わっ!ニーノ!
これはその、あのっ…」
『なーごっ。(じっとして。)』
ぼくは立ち上がり
うっすら汗の匂いがする相葉さんの唇を
ペロッと舐めた。
「んっ…」
『なーごっ。(すきだよ。)』
「ありがとう、ニーノ。
キスしてくれて…ありがとう…」
相葉さんの目から
涙がポロリと零れ落ちた。