黒猫ニーノと相葉さん。
第11章 悲しみの涙が乾いたら。
戻れない過去に想いを馳せるように
じっと見つめてるその先には
人間の姿の、ぼくの写真。
ビールを飲みながら
愛でるように
ただただ、見つめるだけ。
「ふふ。酔ったぁー!フワフワしてるぅー。」
500mlのビールの缶が
テーブルの上に4本転がってる。
「ニーノっ。ニーーーノちゃんっ!カモン♡早くっ♡」
ソファーに寝転がって
大きく両手を広げ
胸に飛び込んでおいでとぼくを呼んだ。
ぼくをギューッと抱きしめると
「ニーノぉ……」
今度は涙声。
「大好きだよぉ。」
嬉しいのに
ズキン、と胸が痛む。
きっとぼくに記憶が残っていたら
ぼくも相葉さんと同じように
もどかしさに苦しんでただろうな。
「ニーノぉ…
愛してるよぉ……」
『なーーーごっ。(ぼくだってあいしてる。)』
相葉さんが眠ったあと
部屋にジェイを呼んだ。
『オーノ様からジェイに伝言だよ。
カードを見て
“100パー、ピンク色だった”って。
ねぇ、なんのこと?』
『うん?
あー、相葉さんとニーノの愛情度数の話だよ』
『そうなんだ!!
あとね
スーパームーンがどうとか言って
しまった、って顔してた』
『スーパームーン? ……あぁー、なるほど。』
じっと見つめてるその先には
人間の姿の、ぼくの写真。
ビールを飲みながら
愛でるように
ただただ、見つめるだけ。
「ふふ。酔ったぁー!フワフワしてるぅー。」
500mlのビールの缶が
テーブルの上に4本転がってる。
「ニーノっ。ニーーーノちゃんっ!カモン♡早くっ♡」
ソファーに寝転がって
大きく両手を広げ
胸に飛び込んでおいでとぼくを呼んだ。
ぼくをギューッと抱きしめると
「ニーノぉ……」
今度は涙声。
「大好きだよぉ。」
嬉しいのに
ズキン、と胸が痛む。
きっとぼくに記憶が残っていたら
ぼくも相葉さんと同じように
もどかしさに苦しんでただろうな。
「ニーノぉ…
愛してるよぉ……」
『なーーーごっ。(ぼくだってあいしてる。)』
相葉さんが眠ったあと
部屋にジェイを呼んだ。
『オーノ様からジェイに伝言だよ。
カードを見て
“100パー、ピンク色だった”って。
ねぇ、なんのこと?』
『うん?
あー、相葉さんとニーノの愛情度数の話だよ』
『そうなんだ!!
あとね
スーパームーンがどうとか言って
しまった、って顔してた』
『スーパームーン? ……あぁー、なるほど。』