
黒猫ニーノと相葉さん。
第12章 スーパームーンの夜に。
☆相葉Side☆
仕事の休憩時間にスマホを開くと
翔ちゃんからメールが入っていた。
『22日の夜、空けといて。』
うちに来るのか
翔ちゃんちに行くのか
それとも外で会うのか
わからなかったけど取り敢えず『了解』と返信をした。
「店長、お疲れ様です」
「お疲れ様。」
スタッフルームでコンビニ弁当を広げていると
長テーブルの前の席に従業員の男の子が座った。
「店長、最近なんかあったんすか?」
「えっ、なんで?」
「なんか、ここんとこあんまり元気ないっていうか。
何もないならいいんですけどね。」
…元気がないのは自覚してる。
あれから。
ニーノが元の姿に戻ってしまったあの日から
俺はすっかり意気消沈してしまって。
夕飯は殆ど作らなくなった。
…一人でキッチンに立つのが辛いから。
ニーノと二人で笑い合いながら
作っていたあの一ヶ月を思い出してしまうから。
「店長?聞いてます?」
「えっ?! あ、ごめん。」
「なんか、心ここにあらず、って感じですね。
まぁ、元気出してくださいね!」
ニコッと笑って
その子は席を立った。
しゃんとしなきゃ。
こんなんじゃダメだと
両手でパンッ、と頬を叩いて自分自身に喝を入れた。
仕事の休憩時間にスマホを開くと
翔ちゃんからメールが入っていた。
『22日の夜、空けといて。』
うちに来るのか
翔ちゃんちに行くのか
それとも外で会うのか
わからなかったけど取り敢えず『了解』と返信をした。
「店長、お疲れ様です」
「お疲れ様。」
スタッフルームでコンビニ弁当を広げていると
長テーブルの前の席に従業員の男の子が座った。
「店長、最近なんかあったんすか?」
「えっ、なんで?」
「なんか、ここんとこあんまり元気ないっていうか。
何もないならいいんですけどね。」
…元気がないのは自覚してる。
あれから。
ニーノが元の姿に戻ってしまったあの日から
俺はすっかり意気消沈してしまって。
夕飯は殆ど作らなくなった。
…一人でキッチンに立つのが辛いから。
ニーノと二人で笑い合いながら
作っていたあの一ヶ月を思い出してしまうから。
「店長?聞いてます?」
「えっ?! あ、ごめん。」
「なんか、心ここにあらず、って感じですね。
まぁ、元気出してくださいね!」
ニコッと笑って
その子は席を立った。
しゃんとしなきゃ。
こんなんじゃダメだと
両手でパンッ、と頬を叩いて自分自身に喝を入れた。
