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黒猫ニーノと相葉さん。

第12章 スーパームーンの夜に。

「いらっしゃい、翔ちゃん!」

「おじゃましま…
うおっ!すっげーいい匂いする!」


「久しぶりに作ったよー」

「何、料理してなかったの?」

「んー、なんか、ね。
一人だと作る気になれなくて。」


「雅紀。飯はちゃんと食ってんのか?
食わないと大きくなれないぞっ!」

「悪いけど翔ちゃんよりデカイよっ!」

「俺より体重軽いだろ!」


笑ってる相葉さんも久しぶりだった。



『よっ。ニーノ』

『いらっしゃい、ジェイ。』

『この日が来るのを待ってたよ』

『えっ?何?何かあるの?』


『月、見てみろよ。』


ジェイに言われるがままに
キャットタワーに登って
カーテンの隙間から空を覗いた。


『デカッ!何?! なんなの、この月は!』


『スーパームーンだよ。
数年に一度だ。
今日が、地球から月が一番大きく見える日なんだよ。

ニーノ。
スーパームーンは願いが叶うと言われてる。

叶えるぞ、ニーノと相葉さんの願い。』


『えっ…?』


ジェイは
オーノ様に教えてもらった情報を俺に話してくれた。


『22時22分22秒。
この時に、ニーノと俺と、相葉さんと翔くんとオーノ様で
ニーノを人間にしてくれるよう、同時に願うんだ。
チャンスは一度きり。
タイミングを図って
俺たちが相葉さんと翔くんを誘導するんだ。
わかったな?』

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