
黒猫ニーノと相葉さん。
第13章 ぼくは何度だって君に恋をする。
コクン、て頷くと
ぼくを抱きしめる腕の力がグッと強くなった。
「…安心する。」
「えっ?」
おんなじこと言おうとしてた。
相葉さんもそう思ってたんだ。
なんだかくすぐったい。
なんだか嬉しい。
「ぼくも。 あ!」
「ん?」
抱っこされたまま
上体を起こして相葉さんの鼻にぼくの鼻を擦り合わせた。
「お帰りなさいのごあいさつ。」
「うん。ただいま、ニーノ」
ほんの少し顔を離して見つめ合うと
なんだか不思議な気持ちになってくる。
真っ直ぐな瞳に引き込まれそうで。
「すき。」
気付いたら勝手に言葉にしてた。
「俺も好きだよ。」
心臓がキュッて締めつけられる。
あぁ、やっぱりぼくは相葉さんのことが好きなんだ。
もっと知りたい。自分の気持ち。
「キスして?相葉さん。」
一瞬、目を大きく見開いたあと
小さく頷いて
触れるだけのキスをくれた。
「もっと。」
チュッ
「もっと、もっと。」
チュッ チュッ
「も…」
「ニーノ。
俺はね、記憶を取り戻して欲しいとは思ってないよ?」
「え…?」
「記憶を失くしたんなら
ここからまた新しく作ってけばいい。
思い出も、愛する想いも、全部」
ぼくを抱きしめる腕の力がグッと強くなった。
「…安心する。」
「えっ?」
おんなじこと言おうとしてた。
相葉さんもそう思ってたんだ。
なんだかくすぐったい。
なんだか嬉しい。
「ぼくも。 あ!」
「ん?」
抱っこされたまま
上体を起こして相葉さんの鼻にぼくの鼻を擦り合わせた。
「お帰りなさいのごあいさつ。」
「うん。ただいま、ニーノ」
ほんの少し顔を離して見つめ合うと
なんだか不思議な気持ちになってくる。
真っ直ぐな瞳に引き込まれそうで。
「すき。」
気付いたら勝手に言葉にしてた。
「俺も好きだよ。」
心臓がキュッて締めつけられる。
あぁ、やっぱりぼくは相葉さんのことが好きなんだ。
もっと知りたい。自分の気持ち。
「キスして?相葉さん。」
一瞬、目を大きく見開いたあと
小さく頷いて
触れるだけのキスをくれた。
「もっと。」
チュッ
「もっと、もっと。」
チュッ チュッ
「も…」
「ニーノ。
俺はね、記憶を取り戻して欲しいとは思ってないよ?」
「え…?」
「記憶を失くしたんなら
ここからまた新しく作ってけばいい。
思い出も、愛する想いも、全部」
