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黒猫ニーノと相葉さん。

第13章 ぼくは何度だって君に恋をする。

「店長。ちょっといいですか?」

休憩室に顔を出したのは
二宮さんだった。



「俺、もう行くんで
二宮さんよかったらどうぞ」


従業員の男の子は二宮さんに席を譲って
控室から出て行ってしまった。




「どうしたんですか?二宮さん」


「店長に相談があって…」


「相談? 何?」


「ここじゃちょっと…
仕事が終わったら、ちょっとだけお時間いただけませんか?」


「あ…うん、わかった。」

「○○って駅前のカフェわかりますか?」

「ああ、うん、わかるけど…」



なんでわざわざカフェ?
って思ったけど
女の子ってそーゆーもんなのかな。

二宮さんとカフェで二人きりか…
もう二宮さんのことはなんとも思ってないけど
店の外で会うなんて、やっぱりなんか気まずい。



「私の方が上がりが早いので
先に行ってそこで待ってます」

「うん、わかった。
6時半前には行けると思うから」



二宮さんは深くお辞儀をして
休憩室を出ていった。


相談ってなんだろう…
仕事を辞めたいとか?

今日はいつもより帰りが遅くなるな…

もしまた玄関で俺の帰りを待ってたら
今度こそニーノに風邪引かせちゃうよ。

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