黒猫ニーノと相葉さん。
第14章 そして、ひとつに還る。
相葉さんの指が僕の中に入ってくる。
「…ゔっ」
「痛い?」
「だい、じょぶ」
違和感はあるけど。
トロッとした液体のおかげで
前よりは平気。
前よりは…?
あっ。やっぱりぼく、覚えてる。
深くなると少し辛い。
違和感が大きくなる。
本数が増えたら
息を逃がして。
「うん、上手だね、ニーノ」
「なんか、…かっ、からだが…」
「身体が?」
「相葉さん、の、感覚…お、覚え、て… んんっ…」
「覚えてるの?」
「はぁっ、はぁっ…… うん、」
「刻まれてるんだ…なんか、嬉しいよ」
相葉さんの目が赤くなって。
嬉しいって、言ってくれた。
ゆっくり
ゆっくり
相葉さんの手で
ぼくの身体が解されていく
傷付かないように
優しく
丁寧に
その気持ちが嬉しかった。
「ちょっ、と、苦しっ…」
苦しいことを伝えれば
動きを止めて
馴染むまで
キスをしながら待ってくれる
受け容れたい
相葉さんの全部。
相葉さんの全てが欲しいの。
空を掴むように伸ばした手を
しっかりと捕まえると
「ひとつに還ろう」
そう囁いてくれた。
「…ゔっ」
「痛い?」
「だい、じょぶ」
違和感はあるけど。
トロッとした液体のおかげで
前よりは平気。
前よりは…?
あっ。やっぱりぼく、覚えてる。
深くなると少し辛い。
違和感が大きくなる。
本数が増えたら
息を逃がして。
「うん、上手だね、ニーノ」
「なんか、…かっ、からだが…」
「身体が?」
「相葉さん、の、感覚…お、覚え、て… んんっ…」
「覚えてるの?」
「はぁっ、はぁっ…… うん、」
「刻まれてるんだ…なんか、嬉しいよ」
相葉さんの目が赤くなって。
嬉しいって、言ってくれた。
ゆっくり
ゆっくり
相葉さんの手で
ぼくの身体が解されていく
傷付かないように
優しく
丁寧に
その気持ちが嬉しかった。
「ちょっ、と、苦しっ…」
苦しいことを伝えれば
動きを止めて
馴染むまで
キスをしながら待ってくれる
受け容れたい
相葉さんの全部。
相葉さんの全てが欲しいの。
空を掴むように伸ばした手を
しっかりと捕まえると
「ひとつに還ろう」
そう囁いてくれた。