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黒猫ニーノと相葉さん。

第14章 そして、ひとつに還る。

☆ジェイSide☆



「翔くーん。翔くんてば。」


またベッドの端っこで
背中を向けて
寝たフリを決め込んでんの?

わかってるんだよ?
だってイビキかいてないもん。


背後からそっと顔を近づけて
耳にふうっ、と息を吹きかけると
大袈裟なくらい、ビクン!と身体が揺れた。



擽ったがりなんだよね、翔くんて。

人差し指で背中をツー、と撫でる。
今度は小さくピクン、とした。


スウェットの上から足を撫でる。
息を殺してるみたいだ(笑)



撫でた肩にちょこんと頭を乗せて
背中に文字を書いた。






『す』







『け』『べ』






「オイッ!」


「あ。やっと反応してくれた。
おやすみのキスくらいさ、しようよ?」



「…ヤダよ。」



ちょっと、酷くない?
さすがにショックを受けてると



「…止まんなくなったらどーすんだよ…」



拗ねた顔を見せて
また背中を向けてしまった。



「そん時は…シてあげるよ。」


「えっ?!」


翔くんが勢いよく振り返る。



「身体を開くのは
今はまだ心の準備が出来ないけど…

翔くんが望むなら… 口、で。」




翔くんは頭までスポッと布団を被って

「そんなこと潤にさせられるわけねーだろ、バカッ!」

と叫んだ。

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