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黒猫ニーノと相葉さん。

第15章 月神オーノと神様な仲間達。

「そうだ。
今日の夕飯は豆の煮たのだったんだって?」


「そうそう。
あんなのじゃさ、腹いっぱいになんねーよ。
オイラ、痩せちゃう」


「明日の朝食は魚にしてやってくれって
ダイキに言っといたからさ」


やっぱりシゲは心の友だ。
オイラのことよく分かってくれてる。


「悪ぃな」

「いえいえ。
青の魔法も早く返してもらえるといいね」



そうだ。
そうだよ。
青の魔法。
自分カラーの魔法を習得することが
月神である証。
そして
オイラがこの場所で生きる意味なんだから。



「奪い返すくらいの勢いでなきゃな」



青の魔法をオイラから奪ったのはマツニーじゃなくて
階級的にはその下の、
月神の中でも統括と呼ばれる位に当たる男で
コイツがまた、生意気なんだ。

所謂エリートで
オイラより後に月神に任命されたのに
惜しみなく能力を発揮し
実績を上げ
今じゃ先輩面しやがる。

まぁね、実際、向こうのが偉いんだけどさ。



「喧嘩しないでよ?」

シゲが不安げな顔をするから


「んなこたぁしねーよ」

と言うと
『なら良かった、』と
またふわりと微笑うから
なんかちょっとドキッとしちゃったじゃねーか。


イカン、イカン、イカン。
シゲは男だぞ?

イカン、イカン。

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