テキストサイズ

黒猫ニーノと相葉さん。

第16章 ぼくのおかあさん。

「どうした?」


「…え?」


「寂しそうな顔してる」


「… 。」




相葉さんはパソコンの電源をピッと切って片付けると
ソファに座って
『おいで。』
って両手を広げた。

ぼくはその中にすっぽりと包まれて。



あったかいな。
ずっとこうしていたい。



「甘えん坊だね」

そう言って相葉さんは
おでこにチュッとキスをした。



「足らないよ。」


全然足らないっ!
むくれて拗ねてみるけど


「ふふっ。かーわい♪」


相葉さんは膨らました頬を撫でまわすだけで。



「相葉さんが足らなーい!」


ぼくは怒って首にしがみついて
耳をペロッと舐めた。


「んぁっ…」


相葉さん、かーわい♡




「もうっ!そーゆーことするなら知らないよ?」

「んーーっ?!」


ぶちゅー。
と、濃厚なキスの反撃を受けたかと思うと
天地がクルリとひっくり返った。

ソファーに組み敷かれて
びっくりして目を丸くする。





「好きだよ、ニーノ」


「ぼくも相葉さんがすき。」





目を瞑ると
今度は優しいキスをしてくれた。




「んっ…」




相葉さんの舌が唇を割って中に入ってくるから
ぼくは夢中でそれを追いかけた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ