黒猫ニーノと相葉さん。
第16章 ぼくのおかあさん。
☆ニーノside☆
翔さんが連れてきてくれたのは
横浜にある大きな水族館で。
「ここさ、前に潤と来たことあるんだよ。
…一年半前かな。」
その頃二人はまだ友達同士で
だけどお互い淡い恋心は持ってて。
世話好きな共通の男友達と三人で出かけて
その彼が何度も二人きりになるチャンスをくれたのに
結局お互い気持ちを伝えることはできなくて
その半年後に
ジェイは呆気なくこの世を去ってしまったんだそうだ。
「イルカショー見ながらさ
翔くんが言ってくれたんだよね
『また来ような』
って」
「あぁ、そうだったな」
その昔
ジェイと翔さんの間に流れていた
優しい時間を
ほんの少し垣間見た気がした。
「そんな思い出の場所に
俺たち誘ってもらっちゃってよかったの?」
「良いも何も
雅紀とニーノくんも連れて来たかったんだよ」
ジェイは松本潤のままの姿だから
モデル仲間や友達
家族や知り合いにさえも会わせることは出来ないと
翔さんが寂しそうに言った。
「せっかく人間に戻れたのに…潤の世界は凄く狭くなっちゃったからね
昔の友達とワイワイ楽しむなんてもう出来ないし…
だから、雅紀とニーノくんには
潤と仲良くしてやって欲しいんだよ
アイツ、仲間うちでワイワイやるの好きだからさ」
そっか…
家族にも会えないんだ。
身分証明できるものもなければ
説明のしようがないもんね。
「ぼくはジェイとはずっと友達だよ?
親友だって思ってる」
ぼくの言葉に
翔さんは優しい瞳で微笑んだ。
翔さんが連れてきてくれたのは
横浜にある大きな水族館で。
「ここさ、前に潤と来たことあるんだよ。
…一年半前かな。」
その頃二人はまだ友達同士で
だけどお互い淡い恋心は持ってて。
世話好きな共通の男友達と三人で出かけて
その彼が何度も二人きりになるチャンスをくれたのに
結局お互い気持ちを伝えることはできなくて
その半年後に
ジェイは呆気なくこの世を去ってしまったんだそうだ。
「イルカショー見ながらさ
翔くんが言ってくれたんだよね
『また来ような』
って」
「あぁ、そうだったな」
その昔
ジェイと翔さんの間に流れていた
優しい時間を
ほんの少し垣間見た気がした。
「そんな思い出の場所に
俺たち誘ってもらっちゃってよかったの?」
「良いも何も
雅紀とニーノくんも連れて来たかったんだよ」
ジェイは松本潤のままの姿だから
モデル仲間や友達
家族や知り合いにさえも会わせることは出来ないと
翔さんが寂しそうに言った。
「せっかく人間に戻れたのに…潤の世界は凄く狭くなっちゃったからね
昔の友達とワイワイ楽しむなんてもう出来ないし…
だから、雅紀とニーノくんには
潤と仲良くしてやって欲しいんだよ
アイツ、仲間うちでワイワイやるの好きだからさ」
そっか…
家族にも会えないんだ。
身分証明できるものもなければ
説明のしようがないもんね。
「ぼくはジェイとはずっと友達だよ?
親友だって思ってる」
ぼくの言葉に
翔さんは優しい瞳で微笑んだ。