黒猫ニーノと相葉さん。
第16章 ぼくのおかあさん。
会うことが目的じゃなくて
会って聞きたいんだ
『どうしてぼくを一人にしたの?』
って。
『ぼくは要らない子だったの?』
って。
お母さんが飼い猫だったのか
野良猫だったのかもわからないけど
ぼくはなぜ他の兄弟と一緒にいなかったのか
ぼくは捨てられた子なのか
その真相が知りたかった。
結局ぼくは自信がないんだ
黒猫であることに
誇りもないんだ。
…時間薬が解決してくれるのかな。
いつか
この呪縛から
解放されるのかな。
「ニーノ!翔ちゃん!凄いよ、ほら!おいでよ!」
「早く早く!」
相葉さんとジェイが
興奮気味に手招きする
「行こう、ニーノくん」
翔さんがぼくに手を差し伸べた。
「…え?」
「雅紀だけじゃないよ。
俺らも居るから。
ニーノくんはもうひとりぼっちなんかじゃないよ」
「…うん。 行こう、翔さん!」
翔さんの気持ちが嬉しくて
その手をギュッと握った。
「あー!手なんか握って!」
「俺はニーノくんの後見人だからいいの!」
「ちょっと、翔くん!」
相葉さんがぼくの肩を
ジェイが翔さんの肩を引き寄せた。
ありがとう、翔さん。
時間薬…効いてくれるといいな。
会って聞きたいんだ
『どうしてぼくを一人にしたの?』
って。
『ぼくは要らない子だったの?』
って。
お母さんが飼い猫だったのか
野良猫だったのかもわからないけど
ぼくはなぜ他の兄弟と一緒にいなかったのか
ぼくは捨てられた子なのか
その真相が知りたかった。
結局ぼくは自信がないんだ
黒猫であることに
誇りもないんだ。
…時間薬が解決してくれるのかな。
いつか
この呪縛から
解放されるのかな。
「ニーノ!翔ちゃん!凄いよ、ほら!おいでよ!」
「早く早く!」
相葉さんとジェイが
興奮気味に手招きする
「行こう、ニーノくん」
翔さんがぼくに手を差し伸べた。
「…え?」
「雅紀だけじゃないよ。
俺らも居るから。
ニーノくんはもうひとりぼっちなんかじゃないよ」
「…うん。 行こう、翔さん!」
翔さんの気持ちが嬉しくて
その手をギュッと握った。
「あー!手なんか握って!」
「俺はニーノくんの後見人だからいいの!」
「ちょっと、翔くん!」
相葉さんがぼくの肩を
ジェイが翔さんの肩を引き寄せた。
ありがとう、翔さん。
時間薬…効いてくれるといいな。