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「なんか、すみません…
あ、でもジェイもペナルティー受けたんですよ？」


「人間になったんだろ？」

「知ってたんですね」


「親神様から聞いたよ。
ま、結果オーライだろ？
ジェイの魂は元々人間にあったんだからさ」



オーノ様曰く
人間の魂は人間に還るのが常で
ジェイのようなケースは極稀らしい。


「とは言え
前と同じ姿だから
知り合いに会ったりしたらめんどくさい事になりそうだな」

「ジェイの世界が狭くなってしまったって
櫻井さんが申し訳なさそうに言ってました」


「そっか…
それもまた切ない話だな」


なんだかしんみりしてしまった。
やっぱりなんだかんだ言って
オーノ様は優しいんだ。




「そうだ。
スーパームーンの晩
オーノ様も一緒に願ってくれたんですよね？
ありがとうございました」


ぼくはオーノ様に頭を下げた。


「礼には及ばんよ。
良かったな、ニーノ
願いが叶ってさ」


「はい。でも…」


「ん？」




「ずっと、引っかかってることがあるんです」


「引っかかってること？」