黒猫ニーノと相葉さん。
第17章 夢幻泡影。
「惜しかったね」
シゲが眉を下げて言った。
バカッ。
そんな可愛い顔すんな。
「釣りも、恋も…
思うようには行かないよね」
「なに詩人みたいなこと言ってんだよ…」
世界一難しい恋だとか
思うようには行かないとか
シゲは一体
どんな恋をしてるんだよ
…相手は誰なんだよ。
「オーノ君。」
「ん?」
「僕、おかしいのかな。」
「おかしいって、何が?」
「…男が好きなんだ。」
「…そう…なんだ。」
「…気持ち悪いよね。」
「そんなことねぇよっ…!」
ニーノだってジェイだって
相葉さんだって櫻井さんだって
好きな相手は男で。
だから、おかしいなんてことねぇよ。
気持ち悪いなんて
思わねぇよ。
ただ
ちょっとショックだった。
シゲの瞳が
本気の色をしてたから。
その恋色は
オイラに向けられたものではないと
わかったから。
「聞かないの?相手は誰か、って。」
「だっ、誰なんだよ…」
その問いかけに
シゲの口が言葉を発しようと動いた瞬間
「オーノくーん!シゲさまぁー!
晩ごはんですよーーーーー!」
ダイキの呼び声が聞こえて
シゲはそのまま口を噤んでしまった。
シゲが眉を下げて言った。
バカッ。
そんな可愛い顔すんな。
「釣りも、恋も…
思うようには行かないよね」
「なに詩人みたいなこと言ってんだよ…」
世界一難しい恋だとか
思うようには行かないとか
シゲは一体
どんな恋をしてるんだよ
…相手は誰なんだよ。
「オーノ君。」
「ん?」
「僕、おかしいのかな。」
「おかしいって、何が?」
「…男が好きなんだ。」
「…そう…なんだ。」
「…気持ち悪いよね。」
「そんなことねぇよっ…!」
ニーノだってジェイだって
相葉さんだって櫻井さんだって
好きな相手は男で。
だから、おかしいなんてことねぇよ。
気持ち悪いなんて
思わねぇよ。
ただ
ちょっとショックだった。
シゲの瞳が
本気の色をしてたから。
その恋色は
オイラに向けられたものではないと
わかったから。
「聞かないの?相手は誰か、って。」
「だっ、誰なんだよ…」
その問いかけに
シゲの口が言葉を発しようと動いた瞬間
「オーノくーん!シゲさまぁー!
晩ごはんですよーーーーー!」
ダイキの呼び声が聞こえて
シゲはそのまま口を噤んでしまった。