黒猫ニーノと相葉さん。
第17章 夢幻泡影。
「シゲ!待って!オイラも行く!」
「オーノ君…」
「一緒に行って、マツニーに頭下げるから
だから…」
「これは僕の問題だよ。
一人で大丈夫だから」
「何が大丈夫なんだよ!
全っ然大丈夫なんかじゃねぇーじゃん!
お前…!
オイラたちのこと忘れてもいいのかよ…」
「忘れないよ。
きっと僕もオーノ君のことは忘れない。
彼が僕を忘れなかったようにね。」
シゲが
握りしめた腕をそっと解いて
そして背を向けて歩き始めた。
オイラは
その場から動くことができなかった。
「オーノ君!」
「オーノ様ぁっ!」
「オーノくん!」
「マル… ユーリ… ダイキ…」
「何があったかわかりませんけど、
シゲ様の帰りを待ちましょ?」
ユーリが『ね?』と微笑む。
「あぁぁっ!明日!明日の朝ご飯はキンメの煮付けにしようかな!
オーノくん、好きでしょ?」
ダイキが努めて明るく振る舞う。
「オーノ君が辛そうにしてたら
僕まで辛くなってまうよ。
せやから…笑って?な?」
マルが泣きそうな顔でオイラの手をギュッと握った。
「ごめん、みんな…」
何があったのかなんて
そんな野暮なことは誰も聞いてこなかった。
待機の間には戻らずに
四人で中庭に出て
石段に腰を下ろし
空を眺めながら
シゲの帰りを待った。
「オーノ君…」
「一緒に行って、マツニーに頭下げるから
だから…」
「これは僕の問題だよ。
一人で大丈夫だから」
「何が大丈夫なんだよ!
全っ然大丈夫なんかじゃねぇーじゃん!
お前…!
オイラたちのこと忘れてもいいのかよ…」
「忘れないよ。
きっと僕もオーノ君のことは忘れない。
彼が僕を忘れなかったようにね。」
シゲが
握りしめた腕をそっと解いて
そして背を向けて歩き始めた。
オイラは
その場から動くことができなかった。
「オーノ君!」
「オーノ様ぁっ!」
「オーノくん!」
「マル… ユーリ… ダイキ…」
「何があったかわかりませんけど、
シゲ様の帰りを待ちましょ?」
ユーリが『ね?』と微笑む。
「あぁぁっ!明日!明日の朝ご飯はキンメの煮付けにしようかな!
オーノくん、好きでしょ?」
ダイキが努めて明るく振る舞う。
「オーノ君が辛そうにしてたら
僕まで辛くなってまうよ。
せやから…笑って?な?」
マルが泣きそうな顔でオイラの手をギュッと握った。
「ごめん、みんな…」
何があったのかなんて
そんな野暮なことは誰も聞いてこなかった。
待機の間には戻らずに
四人で中庭に出て
石段に腰を下ろし
空を眺めながら
シゲの帰りを待った。