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黒猫ニーノと相葉さん。

第2章 魔法の条件。

☆ニーノSide☆



誰かがぼくの頬をムニッてしてる。


「起きろやぁ」


ん…。

うっすらと目を開けると
ドアップのオーノ様がそこに居て。

「ひゃひひひぇひゅんひぇひゅか?(何してるんですか?)」

「ほっぺたつねってんの。」

そう言って
黄色いカードを僕のおでこにペタッと押し当てた



『イエローカードだってよ』

「あっ。ジェイ。」

オーノ様の傍らにはジェイが座っていて
オーノ様の行動を即座に補足する


「ニーノ。
真実の愛を生み出せれば人間で居られるってこと、相葉さんに言いそうになっただろ?」



…あっ。




「それ言っちゃったら
その場でニーノは猫に戻っちゃうんだからね?わかってる?」



わかってるよ、そんなこと。




『酒、まだ弱いんだから言動には気を付けろよ?』

ジェイは優しく言ってくれてるつもりだろうけど
威圧感があるんだよね…


「ってゆーか!どこから入ってきたのさ」

『ベランダだけど?』


…ですよね。




「ねぇ、オーノ様。
真実の愛を生み出すって、どうすればいいの?」


やっぱり、ちゃんと聞かないとわかんない。
だからオーノ様に聞いてみたのに。


「言わせんの?
それ、オイラに言わせんの?
しょーがねぇなぁ。」


ニヤけながら独り言のように呟いたかと思うと
ギロッとぼくの方をみてハッキリとこう言った。






「せっくす。」


ですよね…。

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