黒猫ニーノと相葉さん。
第17章 夢幻泡影。
ノートをパタンと閉じた。
きっとこれは
フィクションなんかじゃない。
シゲのプライベートを覗き見た気がした。
アイツは一人で何かに悩んでたんだ。
そんな時、このKという男に出会って
恋に堕ちたんだろう。
一度目は泣く泣く忘却魔法をかけたけど
二度目は運命を感じてかけられなかった、ってとこか。
「オーノ。オーノは居るか!」
廊下からオイラを呼ぶ声が聞こえた。
この声は、オカダッチだ。
「オカダッチ!」
ドアを開けて声をかけると
怪訝そうな顔をしてジトッと睨まれた。
「お前、シゲの部屋で何やってんだ」
「あ、いや…」
小説を拝借してました、なんて言えなくて口籠る。
「オーノ。親神様がお呼びだ。」
「マツニーが?」
マツニーの部屋へ行くと
そこには誰も居なくて。
不思議に思って辺りを見回していると
「何、挙動不審になってんだ」
背後から声が聞こえた。
「マツニー…! シゲは?! アイツを何処へやったんすか!」
オイラはマツニーの服の裾を掴んだ。
「落ち着け、オーノ。
取って食っちゃいねぇよ。」
マツニーが、ふははと笑った。
きっとこれは
フィクションなんかじゃない。
シゲのプライベートを覗き見た気がした。
アイツは一人で何かに悩んでたんだ。
そんな時、このKという男に出会って
恋に堕ちたんだろう。
一度目は泣く泣く忘却魔法をかけたけど
二度目は運命を感じてかけられなかった、ってとこか。
「オーノ。オーノは居るか!」
廊下からオイラを呼ぶ声が聞こえた。
この声は、オカダッチだ。
「オカダッチ!」
ドアを開けて声をかけると
怪訝そうな顔をしてジトッと睨まれた。
「お前、シゲの部屋で何やってんだ」
「あ、いや…」
小説を拝借してました、なんて言えなくて口籠る。
「オーノ。親神様がお呼びだ。」
「マツニーが?」
マツニーの部屋へ行くと
そこには誰も居なくて。
不思議に思って辺りを見回していると
「何、挙動不審になってんだ」
背後から声が聞こえた。
「マツニー…! シゲは?! アイツを何処へやったんすか!」
オイラはマツニーの服の裾を掴んだ。
「落ち着け、オーノ。
取って食っちゃいねぇよ。」
マツニーが、ふははと笑った。