黒猫ニーノと相葉さん。
第17章 夢幻泡影。
安心しろ、と肩を叩き
立派な一人掛けのソファーにドカッと座った。
「シゲの犯した罪を、オーノは知っているな?」
「…はい。」
「共犯か?」
「違うよ!オイラは今からでも行って忘却魔法かけてこいってシゲに言ったもん!」
「ほう。」
「でもアイツは…」
ギュッと拳を握りしめた。
「オーノ。お前は賢い。」
「えっ?」
いつもオイラのこと、バカだバカだって言ってるくせに
賢い、だって?
「賢いお前にしか出来ないことがあるんだが?」
「オイラにしか出来ないこと…?」
「シゲを人間界に堕としたくはないだろう?」
コクコクと頷く。
「お前の力で
お前が忘却魔法をかけてこい
そうすればシゲは独房行きだけで勘弁してやろう。
出来るか?オーノ。」
でも…
『彼には…僕のこと、忘れないでいて欲しいんだよ…』
シゲの言葉が脳裏を掠める。
「忘却魔法が効いたか効かなかったかは問題じゃない。
かけなかったことが問題なんだ。
オーノ、お前は賢い。
シゲの想いを無下にせず、任務を遂行することがお前には出来るはずだ」
つまり
どういうことだ…?
慶一郎ってヤツに忘却魔法をかけて
尚且つ、シゲのことを忘れないようにするのか?
そんなことが
オイラに出来るのかよ。
立派な一人掛けのソファーにドカッと座った。
「シゲの犯した罪を、オーノは知っているな?」
「…はい。」
「共犯か?」
「違うよ!オイラは今からでも行って忘却魔法かけてこいってシゲに言ったもん!」
「ほう。」
「でもアイツは…」
ギュッと拳を握りしめた。
「オーノ。お前は賢い。」
「えっ?」
いつもオイラのこと、バカだバカだって言ってるくせに
賢い、だって?
「賢いお前にしか出来ないことがあるんだが?」
「オイラにしか出来ないこと…?」
「シゲを人間界に堕としたくはないだろう?」
コクコクと頷く。
「お前の力で
お前が忘却魔法をかけてこい
そうすればシゲは独房行きだけで勘弁してやろう。
出来るか?オーノ。」
でも…
『彼には…僕のこと、忘れないでいて欲しいんだよ…』
シゲの言葉が脳裏を掠める。
「忘却魔法が効いたか効かなかったかは問題じゃない。
かけなかったことが問題なんだ。
オーノ、お前は賢い。
シゲの想いを無下にせず、任務を遂行することがお前には出来るはずだ」
つまり
どういうことだ…?
慶一郎ってヤツに忘却魔法をかけて
尚且つ、シゲのことを忘れないようにするのか?
そんなことが
オイラに出来るのかよ。