黒猫ニーノと相葉さん。
第17章 夢幻泡影。
オカダッチは無言のままオイラの胸にユルとギューフのバインドルーンを刻み
持ってきたロープで両足を縛って
ユグドラシルにオイラを逆さに吊るした。
九日九夜。
飲まず食わずでこの状態のまま。
それがどんなに過酷なことであるか
想像しただけでも身の毛がよだつ。
だけどやり切ってみせるよ。
オカダッチはミーミルの泉のほとりにウッドワンドで五芒星を描き
その中で胡座をかいて座り
九日九夜を過ごした。
オイラのことをじっと見守りながら。
空腹と眠気に襲われて
奪われていく、体力。
思考は停止し
無の境地へと追いやられる。
そしてオイラは九日目の夜
真っ白な光を見た。
その光は濃紺の天空に真っ直ぐに伸びて
そして
オイラの上に降り注いだ。
「父なる神よ。我に与えし、ルーンの叡智を
今、ここに!!!」
んー…ん?
いつの間にか気を失っていた。
目が覚めた時には既にオカダッチが手綱を引く天馬に乗せられて
月神の世界へと帰る途中だった。
「気が付いたか、オーノ」
「オカダッチ… オイラ、どうなったの…?」
「やり切ったよ。良くやったな。」
「オカダッチも…ありがとう…側にいてくれて…
オイラを見守ってくれて…ありがとう…」
「礼なんかいいから。
今頃ダイキがご馳走作って待ってるぞ。
マルも、ユーリも
みんなお前の帰りを待ってる。
早く帰ろう。お前を待つ仲間の所へ。」
持ってきたロープで両足を縛って
ユグドラシルにオイラを逆さに吊るした。
九日九夜。
飲まず食わずでこの状態のまま。
それがどんなに過酷なことであるか
想像しただけでも身の毛がよだつ。
だけどやり切ってみせるよ。
オカダッチはミーミルの泉のほとりにウッドワンドで五芒星を描き
その中で胡座をかいて座り
九日九夜を過ごした。
オイラのことをじっと見守りながら。
空腹と眠気に襲われて
奪われていく、体力。
思考は停止し
無の境地へと追いやられる。
そしてオイラは九日目の夜
真っ白な光を見た。
その光は濃紺の天空に真っ直ぐに伸びて
そして
オイラの上に降り注いだ。
「父なる神よ。我に与えし、ルーンの叡智を
今、ここに!!!」
んー…ん?
いつの間にか気を失っていた。
目が覚めた時には既にオカダッチが手綱を引く天馬に乗せられて
月神の世界へと帰る途中だった。
「気が付いたか、オーノ」
「オカダッチ… オイラ、どうなったの…?」
「やり切ったよ。良くやったな。」
「オカダッチも…ありがとう…側にいてくれて…
オイラを見守ってくれて…ありがとう…」
「礼なんかいいから。
今頃ダイキがご馳走作って待ってるぞ。
マルも、ユーリも
みんなお前の帰りを待ってる。
早く帰ろう。お前を待つ仲間の所へ。」