黒猫ニーノと相葉さん。
第18章 猫の恩返し。
電話を切ると
ドアをノックする音が聞こえた。
「ニーノ? 入るね。」
控え目な声で
相葉さんが寝室のドアをそっと開ける。
「あれ?電話終わった?」
「うん。さっき終わったよ。」
「そっか、コレ作ってきたからさ。
食べるでしょ?」
「じゃあ…いただく。」
トレーの上には
ホクホクと湯気を上げる、安定の玉子粥。
実は食欲もあんまり無いんだけど
食べないと相葉さん、心配しちゃうもんね。
ベッドから起き上がろうとすると
そっと身体を支えて補助してくれて。
「食べさせてあげるねっ!」
「はっ、恥ずかしいからいいよっ…」
ご飯くらい、自分で食べれるってば。
「ダーメ!こんな時くらい、俺に甘えてよ。ね?」
相葉さんが
レンゲに掬った玉子粥をフーフーして
ぼくの口元に寄せる。
「はい、ニーノ。あーん。」
「あー…んっ。」
「どう?」
「んっ。おいひい。(美味しい)」
「ふふっ。良かったぁ。」
こんなに甘い時間も
もうすぐ終わってしまうんだろうか。
こんなにぼくに良くしてくれる
大好きな
大好きな相葉さんと
もう
一緒にいられなくなってしまうんだろうか。
「ニーノ? どうしたの? 身体、辛いの?」
「違っ…」
「じゃあ…なんで泣いてるの…?」
ドアをノックする音が聞こえた。
「ニーノ? 入るね。」
控え目な声で
相葉さんが寝室のドアをそっと開ける。
「あれ?電話終わった?」
「うん。さっき終わったよ。」
「そっか、コレ作ってきたからさ。
食べるでしょ?」
「じゃあ…いただく。」
トレーの上には
ホクホクと湯気を上げる、安定の玉子粥。
実は食欲もあんまり無いんだけど
食べないと相葉さん、心配しちゃうもんね。
ベッドから起き上がろうとすると
そっと身体を支えて補助してくれて。
「食べさせてあげるねっ!」
「はっ、恥ずかしいからいいよっ…」
ご飯くらい、自分で食べれるってば。
「ダーメ!こんな時くらい、俺に甘えてよ。ね?」
相葉さんが
レンゲに掬った玉子粥をフーフーして
ぼくの口元に寄せる。
「はい、ニーノ。あーん。」
「あー…んっ。」
「どう?」
「んっ。おいひい。(美味しい)」
「ふふっ。良かったぁ。」
こんなに甘い時間も
もうすぐ終わってしまうんだろうか。
こんなにぼくに良くしてくれる
大好きな
大好きな相葉さんと
もう
一緒にいられなくなってしまうんだろうか。
「ニーノ? どうしたの? 身体、辛いの?」
「違っ…」
「じゃあ…なんで泣いてるの…?」