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黒猫ニーノと相葉さん。

第18章 猫の恩返し。

「具合悪いんだからダメだよ。
早く元気になって。それから、ね?」

「それじゃ遅いのっ…!」


「えっ…?

ね、ニーノ…もしかして、また前の時みたいに
愛を注がないと元の姿に戻っちゃうってことなの…?」



「そうじゃ…なくて…」



これで
最後かもしれないから


ぼくの身体に
相葉さんの確かな愛を刻み込んで…?



「それなら今無理するのはやめよう?
ニーノの身体の方がずっと大事だよ。」


「嫌っ…!」


「ニーノ。」


「嫌だったら嫌だっ…!

嫌だ!
嫌だっ!

嫌だ…

嫌だよ…お願い…」



相葉さんを困らせてるだけだって
わかってる。

それでも


最後にもう一度
もう一度だけ

相葉さんの柔らかな愛に触れたかったんだ。

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