黒猫ニーノと相葉さん。
第18章 猫の恩返し。
☆ジェイSide☆
ニーノが言っていた『終わり』は
動物的な本能なのか、俺も薄々感じていたことで
それを確かめたくて何度もオーノ様を呼んだのに
俺の声は届かなくて
理由もわからず成す術もなく
ただただ
この気だるさに身を委ねながら
ここ数日を過ごしてきた。
ガチャ
タンッ タンッ タンッ
バタン
ドサッ
翔君、出かけてたんだ。
テーブルに何かを置いた音がする。
買い物に行ってたのかな。
耳を澄ますと
実際に見ていなくても
翔くんの行動が把握できるんだ。
『熱っつ!! 危ねぇ…』
翔くん、火傷した?
何か作りだしたのかな。
もしかして、俺の為?
慣れないことすると怪我するって…。
なんとかベッドから抜け出して
重たい身体を引きずり、俺はキッチンへと向かった。
「何やってんの、翔くん…?」
「潤! 起きてきて大丈夫か?」
「大丈…あっ、」
「おい!」
グラッ、と視界が歪んで
その場に倒れ込みそうになったのを
ギリギリのところで翔君がキャッチしてくれて。
「全然大丈夫じゃねーじゃん。
ほら、ベッド戻ろう?」
「ごめん…。
でも、着替えたいかな…」
「じゃあ、一旦ソファー座ろ?」
俺を支えて
ゆっくりソファーに座らせてくれた。
「なんか…醤油の焦げた匂いするけど…」
「あぁ…。潤に食べさせようと思って鍋焼きうどん買ってきたんだけどさ
火にかけすぎちゃって、」
やっぱり
翔くんは食べる専門にしとかなきゃダメだって…
ニーノが言っていた『終わり』は
動物的な本能なのか、俺も薄々感じていたことで
それを確かめたくて何度もオーノ様を呼んだのに
俺の声は届かなくて
理由もわからず成す術もなく
ただただ
この気だるさに身を委ねながら
ここ数日を過ごしてきた。
ガチャ
タンッ タンッ タンッ
バタン
ドサッ
翔君、出かけてたんだ。
テーブルに何かを置いた音がする。
買い物に行ってたのかな。
耳を澄ますと
実際に見ていなくても
翔くんの行動が把握できるんだ。
『熱っつ!! 危ねぇ…』
翔くん、火傷した?
何か作りだしたのかな。
もしかして、俺の為?
慣れないことすると怪我するって…。
なんとかベッドから抜け出して
重たい身体を引きずり、俺はキッチンへと向かった。
「何やってんの、翔くん…?」
「潤! 起きてきて大丈夫か?」
「大丈…あっ、」
「おい!」
グラッ、と視界が歪んで
その場に倒れ込みそうになったのを
ギリギリのところで翔君がキャッチしてくれて。
「全然大丈夫じゃねーじゃん。
ほら、ベッド戻ろう?」
「ごめん…。
でも、着替えたいかな…」
「じゃあ、一旦ソファー座ろ?」
俺を支えて
ゆっくりソファーに座らせてくれた。
「なんか…醤油の焦げた匂いするけど…」
「あぁ…。潤に食べさせようと思って鍋焼きうどん買ってきたんだけどさ
火にかけすぎちゃって、」
やっぱり
翔くんは食べる専門にしとかなきゃダメだって…