黒猫ニーノと相葉さん。
第18章 猫の恩返し。
「俺、やるのに…」
「バーカ。病人が何言ってんだ」
愛のある『バーカ』に
思わず笑みが溢れる。
「着替えるだろ?今用意してくるから待ってて」
着替えを取りに行く翔くんの背中を見つめると
遠ざかっていくその姿に
一気に不安が押し寄せた。
せっかく
せっかくまた潤として翔くんの側に居られるようになったのに
これで終わりなんて悲しすぎる。
まだ何も残せてないのに。
悔しいのと
情けないのとで
涙が溢れてくる。
「潤…?」
俺の異変に気付いた翔くんが
手に持っていた着替えとタオルをテーブルの上に置いて俺の隣りに座り
そっと背中に手を回した。
「身体、ツライのか?」
「ううん…」
違う。
そんなんじゃないよ。
「なんで泣いてるんだよ…」
「泣いて…なんかっ…」
俺の背中を擦る翔くんの手が温かい。
「翔くん、」
「どうした?」
「俺のこと、好き?」
「なんだよ、急に」
「好き…?」
「好きだよ」
「俺も…」
好きだから
「あげるよ」
「え…?」
「俺の全部
もらって?翔くん」
「潤…」
確かな証拠を残したい
「俺のこと…抱いてよ…」
「バーカ。病人が何言ってんだ」
愛のある『バーカ』に
思わず笑みが溢れる。
「着替えるだろ?今用意してくるから待ってて」
着替えを取りに行く翔くんの背中を見つめると
遠ざかっていくその姿に
一気に不安が押し寄せた。
せっかく
せっかくまた潤として翔くんの側に居られるようになったのに
これで終わりなんて悲しすぎる。
まだ何も残せてないのに。
悔しいのと
情けないのとで
涙が溢れてくる。
「潤…?」
俺の異変に気付いた翔くんが
手に持っていた着替えとタオルをテーブルの上に置いて俺の隣りに座り
そっと背中に手を回した。
「身体、ツライのか?」
「ううん…」
違う。
そんなんじゃないよ。
「なんで泣いてるんだよ…」
「泣いて…なんかっ…」
俺の背中を擦る翔くんの手が温かい。
「翔くん、」
「どうした?」
「俺のこと、好き?」
「なんだよ、急に」
「好き…?」
「好きだよ」
「俺も…」
好きだから
「あげるよ」
「え…?」
「俺の全部
もらって?翔くん」
「潤…」
確かな証拠を残したい
「俺のこと…抱いてよ…」