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黒猫ニーノと相葉さん。

第18章 猫の恩返し。

「ダメだって、潤…」

「どうして…?」


「お前が病人だからに決まってるだろ!」

「大丈夫だもん、」


「だもんて、あのなぁ…」


肩をグイと押し戻されて
眉をハの字にしてジッと俺を見つめる。



「ホントは迷惑なんでしょ…」

「えっ」



「嫌なら嫌って言ってよ…」

「違っ…!
俺だって!必死に抑えてんだぞ?
理性保つのにどんだけ苦労してると思ってんだよ…!

取り敢えず服着よう? な?」



「 嫌 だ 」



翔くんが手にしていた俺のTシャツを奪って
フローリングにポイッと投げた。






「抱いて。翔くん。」






「もう…どーなっても知らねぇからな…」





着ていたパーカーを脱いで俺にふわりと掛けて引き寄せると
唇が重なり
そのままソファーに沈められた。


翔くんの緊張した瞳が
俺の鼓動を速くする。




「なるべく優しくするから…」


「うんっ…」


翔くんの顔が
俺の首元に沈み
柔らかい唇がその筋をなぞる。



「はぁっ…」



「潤…」



下へ下へ
愛おしむようにキスの雨が降ってくる。




「もう…止まんねぇぞ?」


煽ったのは俺の方だ。






「このまま…止めないで…。」

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