
黒猫ニーノと相葉さん。
第18章 猫の恩返し。
不器用な指先を
ぎこちなく俺の肌に滑らせていく
ビクッ、と身体が反応する度
その動きを逐一止めるのは
翔くんの戸惑いの現れかな
神様は意地悪だ。
こんなに好きなのに
ずっと一緒に居られないなんて
どれだけ試練を乗り越えたら
俺たちは“永遠”を手にすることができるのか
分け合った体温は
喜びと絶望
まるで最後の晩餐のようだよ
「潤…?」
「うん…?」
「泣いていいよ。」
「え…?」
「お前のその顔。
泣きたいのを我慢してる時の顔だろ…?」
ギュッと俺を抱きしめて
髪を優しく撫でた
「お前が今どうしてそんな顔してんのか
俺にはわかんないけどさ…
泣きたいだけ泣けよ
ずっとこうしててやるからさ」
怖いんだ
翔くんとまた離れ離れになることが
そんなこと言えるはずもないけど
得体の知れない不安感は
充分過ぎるほど、翔くんに伝わっていた
「翔くん、俺…」
「何も言わなくていいから」
「しょ、くんっ……」
嗚咽混じりの俺の泣き声が
静かな部屋に響き渡る
離れたくない
離さないで
翔くん
翔くん
さよならなんて悲しすぎるよ…
ぎこちなく俺の肌に滑らせていく
ビクッ、と身体が反応する度
その動きを逐一止めるのは
翔くんの戸惑いの現れかな
神様は意地悪だ。
こんなに好きなのに
ずっと一緒に居られないなんて
どれだけ試練を乗り越えたら
俺たちは“永遠”を手にすることができるのか
分け合った体温は
喜びと絶望
まるで最後の晩餐のようだよ
「潤…?」
「うん…?」
「泣いていいよ。」
「え…?」
「お前のその顔。
泣きたいのを我慢してる時の顔だろ…?」
ギュッと俺を抱きしめて
髪を優しく撫でた
「お前が今どうしてそんな顔してんのか
俺にはわかんないけどさ…
泣きたいだけ泣けよ
ずっとこうしててやるからさ」
怖いんだ
翔くんとまた離れ離れになることが
そんなこと言えるはずもないけど
得体の知れない不安感は
充分過ぎるほど、翔くんに伝わっていた
「翔くん、俺…」
「何も言わなくていいから」
「しょ、くんっ……」
嗚咽混じりの俺の泣き声が
静かな部屋に響き渡る
離れたくない
離さないで
翔くん
翔くん
さよならなんて悲しすぎるよ…
