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黒猫ニーノと相葉さん。

第18章 猫の恩返し。

起きてくれよ…頼むよ、なぁ…


涙が次から次へと零れ落ちる。

お前ら、まだまだこれからじゃんか。
これからもっともっと
お互いのパートナーと愛を育んで行くんじゃなかったのかよ…?


オイラ
お前らのこと大好きだったんだぞ…?

バカみたいに人間に恋をして
いつだって一生懸命でさ
泣いたり笑ったり悩んだり
猫のくせしてさ…




なぁ、ニーノ。
お前は幸せだったか?
オイラがかけた魔法は
正しかったのか…?




なぁ、ジェイ。
お前はどうだ?
松本潤として櫻井さんの側にいたこと
幸せだったか…?





『幸せでしたよ、オーノ様…』


『当たり前でしょ?
最高のペナルティーですよ、オーノ様…』




耳の奥で
二人の声がこだました。








「…ノ! ニーノ…!」

「…ゅん! 潤っ…!」



この声は
相葉さんと櫻井さん…?


二人はここだよ
早く見つけてあげて…!




…っ!




キリッ、と胸が痛む。

なんだよ、こんな時にっ…



えっ…何…?



羽衣の下で
胸に刻んだ復活愛のバインドルーンが
ピンク色に小さく光った。



そうか…!
これで相葉さんたちに見つけてもらえるかもしれない。




オイラはクリスタルワンドを思い切り振り上げて
復活愛の魔法の呪文を放った。






「しゃらしゃらぽん!!!!」

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