黒猫ニーノと相葉さん。
第1章 月神様にお願い。
相葉さんが出かけると
ぼくはいつものように
リビングのソファーに登る
オフホワイトの柔らかいソファーの端っこ
そこがぼくの定位置。
相葉さんはお家に帰ってくると
ソファーを背もたれにして
ラグの上に直に座る
だからぼくはソファーを降りて
相葉さんの胡座の上に座る
すっぽりと収まるから
凄く好き
時々ぼくを撫でながら
ビール片手にビスケットを摘んで
テレビを見て泣いている
『なーごっ。(どうしたの?)』
相葉さんが好きなのは
人間と動物の
切ないドキュメンタリー。
「ウッ……ウウッ……」
鼻を啜りながら
ティッシュで涙を拭う相葉さんを
僕はいつもじっと見つめてる
『なーごっ。(泣かないで)』
テレビの中のこの犬みたいに
ぼくは死んだりなんかしないよ
「俺が悲しいのがわかるの?ニーノ。」
わかるよ。
ぼくは相葉さんのことなら
なんだってわかるんだ。
ぼくはいつものように
リビングのソファーに登る
オフホワイトの柔らかいソファーの端っこ
そこがぼくの定位置。
相葉さんはお家に帰ってくると
ソファーを背もたれにして
ラグの上に直に座る
だからぼくはソファーを降りて
相葉さんの胡座の上に座る
すっぽりと収まるから
凄く好き
時々ぼくを撫でながら
ビール片手にビスケットを摘んで
テレビを見て泣いている
『なーごっ。(どうしたの?)』
相葉さんが好きなのは
人間と動物の
切ないドキュメンタリー。
「ウッ……ウウッ……」
鼻を啜りながら
ティッシュで涙を拭う相葉さんを
僕はいつもじっと見つめてる
『なーごっ。(泣かないで)』
テレビの中のこの犬みたいに
ぼくは死んだりなんかしないよ
「俺が悲しいのがわかるの?ニーノ。」
わかるよ。
ぼくは相葉さんのことなら
なんだってわかるんだ。