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黒猫ニーノと相葉さん。

第1章 月神様にお願い。

ぼくのごはんは
ミルク入りのカリカリ。
時々
缶詰のごはんもくれるけど
そんな時は大概
相葉さんに良い事があった時。

最近あんまりもらってないな…。



「今日は何味がいいかなー?」



『なーーーごっ! (黄色い小袋のやつだよっ!)』



「これか?」



『なーご…。(違うよ…。)』



「…これ?」



『なーーーごっ♡ (それだよっ♡)』



「じゃあ、これにしよっか♪」



相葉さんはぼくの言葉がわかるのかな?
優しい相葉さんが大好きだ

お水も新しいのに取り替えてくれる


「いっぱい食べな?」

ニコニコしながら
相葉さんもビスケットを摘む




相葉さんがお風呂に入ってる時は
ぼくは脱衣所のマットの上で待ってる

磨りガラスから
ぼくの姿が見えるように。


時々コツコツと
磨りガラスを叩いてくれる



“ぼくはここにいるよ。
早く出てきて、相葉さん。”
そう思いながら
マットの上でじーっと待ってる。

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