テキストサイズ

黒猫ニーノと相葉さん。

第2章 魔法の条件。

ベッドに潜り込んで
寝ている相葉さんの胸に顔をうずめた。


「相葉さん…。」


おっきいな。
それに
あったかい。


わわっ!


相葉さんが寝返って
ぼくに身体が重なるから
カーッと身体が熱くなる。


嬉しいけど、でも
熱いし苦しい…


モソモソと上に移動すると
目の前には相葉さんの寝顔。



「可愛いなぁ…。」

鼻と鼻をくっつけて
スリスリしながら言った


「相葉さん、大好き。」







んっ。







眠ってる相葉さんの唇が
ぼくの唇に偶然重なって。



びっくりして

幸せで

だけど

ドキドキして

胸が苦しくなって

それでも離れたくなくて



ぼくもそっと目を閉じた。







キスをしたままぼくは眠ってしまって
朝、起きたら相葉さんの腕の中で。

しばらく寝顔を眺めていたけど



「おはよう、ニーノ。」

相葉さんが目を覚ますから

「おはよう、相葉さん。」

同じように笑顔で返した。




「待って。もう少しこのままでいて。」

起き上がろうとした相葉さんの肩をグッと沈めた。



「しあわせだから。」



相葉さんとこうしていられることが
しあわせだから。

この幸せが
ずっと
ずっと
続きますように…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ