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黒猫ニーノと相葉さん。

第1章 月神様にお願い。

眠る時は
ベッドの上で。

ぼく専用のベッドもあるんだけど
そっちじゃなくて
相葉さんのお布団の上。


相葉さんの綺麗な指をペロッと舐めると


「ひやぁっ!」

変な声を出すから面白い


「ニーノ。くすぐったいよー」

そう言って
またぼくを撫でてくれる

大きな温かい手。

ぼくは相葉さんの
その手が大好き。




一日の大半を眠りに費やして
目が覚めればカリカリごはんを食べる

そうやって一日を過ごせば
夕方には相葉さんが帰ってくる




「ただいま…」


ほら、帰ってきた。



『なーごっ。(お帰りなさい。)』


なんだか元気がないみたい。

相葉さんはぼくを抱き上げて
ギュッてした。



「二ーノ…。ニーノぉぉー…。」


相葉さんが泣いてる。
何があったの?ねぇ、


『なーご? (相葉さん?)』




「俺、失恋しちゃった…」


相葉さんの片思いの相手
アルバイトの二宮さん。


「二宮さん、彼氏がいたんだぁ…」


そうだったんだ。
大丈夫だよ、相葉さん。

相葉さんにはぼくがいるでしょ?

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