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黒猫ニーノと相葉さん。

第4章 イエローカードの不思議。

「何考えてるんだろうね?ジェイのやつ。」

「あ、見てました?」

「見てた、見てた。
ところでさ、」


オーノ様が急に前のめりになって
薄ーい目をした。


え?怒ってる?


「何でしょうか…」

「渡したイエローカード、どこやった?」


ギクッ。
この場合は、無くしましたと素直に申し出るべきなんだろうか…


「ゆ、行方不明といいますか…」


オーノ様は薄ーい目のまま、口を尖らせて
懐から何かを取り出した。


「見て。オイラんとこに戻ってきてんの。」



オーノ様の手には
三枚のイエローカード。


「え?なんで?」

「こっちが聞きてぇーわ!
なんで戻ってきてんの?」


なんで、と言われましても…。




「なんかした?」

「え?」

「だーかーらー、
なんかした?相葉さんと。」


相葉さんと?




「ヤっちゃった?」


「はぁっ?! してない、してないです!!」


「ふぅん…


じゃ、キスは?」




あ…。

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