黒猫ニーノと相葉さん。
第5章 櫻井相葉アブナイ夜会。
相葉さん曰く
櫻井さんは無類の貝好きらしくて
子供の頃、海の近くで育った相葉さんは
美味しい貝と
それに合う焼酎を用意してあげたいんだよね、って
嬉しそうに言ってて。
「そっか。」
僕の素っ気ない返事に
「んっ?ニーノ、怒ってる?」
「怒ってません」
「ホントに?」
「ホントです」
「じゃあなんで敬語?」
「…」
ヤキモチ妬いてるなんて言えないよ。
「ニーノ?」
相葉さんがまぁるい目をして
ぼくの顔を覗き込むから
「……知らないっ」
俯いたまま消え入るような声で言った
「拗ねてるの?」
食器を下げながら
背中越しに聞かれたけど
素直になれなくて
「そんなんじゃな… ふぁっ?!」
椅子に座ったままで
後ろから肩をギュッと抱きしめられて
フリーズして動けなくなった。
「じゃあ、ヤキモチ?」
ぼくの耳のすぐ側で
相葉さんが喋ってて
サラサラの髪が頬に当たって擽ったいし
それに、
「ニーノ」
耳元で囁かれたら、ぼく…
身体の中心が熱くなるのを感じて
ぼくを抱きしめる相葉さんの手に
上から手を重ねてギュッと握った
櫻井さんは無類の貝好きらしくて
子供の頃、海の近くで育った相葉さんは
美味しい貝と
それに合う焼酎を用意してあげたいんだよね、って
嬉しそうに言ってて。
「そっか。」
僕の素っ気ない返事に
「んっ?ニーノ、怒ってる?」
「怒ってません」
「ホントに?」
「ホントです」
「じゃあなんで敬語?」
「…」
ヤキモチ妬いてるなんて言えないよ。
「ニーノ?」
相葉さんがまぁるい目をして
ぼくの顔を覗き込むから
「……知らないっ」
俯いたまま消え入るような声で言った
「拗ねてるの?」
食器を下げながら
背中越しに聞かれたけど
素直になれなくて
「そんなんじゃな… ふぁっ?!」
椅子に座ったままで
後ろから肩をギュッと抱きしめられて
フリーズして動けなくなった。
「じゃあ、ヤキモチ?」
ぼくの耳のすぐ側で
相葉さんが喋ってて
サラサラの髪が頬に当たって擽ったいし
それに、
「ニーノ」
耳元で囁かれたら、ぼく…
身体の中心が熱くなるのを感じて
ぼくを抱きしめる相葉さんの手に
上から手を重ねてギュッと握った