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黒猫ニーノと相葉さん。

第5章 櫻井相葉アブナイ夜会。

「ダメっ…」



「え?」



「ダメ、ダメ、ダメ! 絶対ダメーーーーっ!!」

「ちょ、ニーノ?!」



全力で言い切って
はーっ、はーっ、って息切らして。




「何がダメなの? ちゃんと言って?」




「さくらい、さんのことっ…
ぼくより好きになったら絶対にダメっ!!」




こんなのただのワガママだ。
どうしようもない奴、って
呆れられるに決まってる。



「くっ…ふははははっ♪」

相葉さんが肩を揺らしながら笑ってる


「ナニ笑ってるのっ!」

恥ずかしいのと
情けないのと
なんだか色々悔しいのとで
ジワッて涙が滲んできた。



「バカだなぁ、ニーノ」

クルン、と椅子を回して向き合って
相葉さんがぼくの高さに目線を落とした。



「櫻井さんは友達として好きなだけだよ?」


「友達として…?」


「うん。だからね、ニーノへの『好き』とは種類が違うの」




じゃあ
相葉さんのぼくへの『好き』は一体なんなんだ




相葉さんの顔がぼくに近付いて
鼻と鼻がくっ付いた


「ニーノのことはね、」



キュッと唇を噛んで
それに続く言葉を待った






「すごーく、すごーく、



愛してるの。」





あい…してる…?

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