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黒猫ニーノと相葉さん。

第5章 櫻井相葉アブナイ夜会。

「これ言うの、二度目だよ?
前にも『愛してる』って言ったよ?」




…言われた。
確かに言われた。

なのに、ぼくは…


これじゃまるで
相葉さんを全く信じてないみたいじゃんか。




「俺…ニーノを不安にさせてるのかな…?」


相葉さんの掌が
ぼくの頬を優しく包む



「ニーノが人間になる前は
いっぱいスキンシップしてたのに
なんかさ、
人間の姿になったら、は…恥ずかしいっていうか、」


一生懸命、言葉で伝えようとしてくれて、


「でもニーノにしてみたら
突然俺がよそよそしくなった、って思っちゃうよね、」

「そんなことっ…!」


「ごめんね。」


謝らないで
相葉さんは何も悪くないのに





「ホントのこと、言うよ」


真っ直ぐな目でぼくを見て言うから
ホントはちょっと怖くなったけど
うん。って頷いた





「恥ずかしいだけじゃなくて、ね
変に意識しちゃうんだ
ドキドキするっていうか…

だからね、ニーノをそんな目で見るのも悪いし、
前と同じようにしよう、って思ってはいるんだけど、」


しどろもどろで
相葉さんが緊張してるのがわかる

だから、ぼくも、



「ぼくだって…
ほくだって、相葉さんにドキドキしてるよ…?

人間になる前には
知らなかった気持ちが
今、あるよ…?」

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