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黒猫ニーノと相葉さん。

第5章 櫻井相葉アブナイ夜会。

☆相葉Side☆



「うめぇー!」

さっきから櫻井さんは
『美味い』と『凄い』と『ヤバイ』しか言ってない。


「僕ね、食べることが大好きなんですよ!
特に夕飯は毎回全力で食べてます!」

力説する櫻井さんは
普段の真面目でお堅そうなイメージとは違って
まるで少年のようで。


ん?


隣りに座ってるニーノが
若干横揺れしてる気が…


「ニーノ?」


「あーい♡」


うわ、酔ってる!


「新野くんお酒弱いの?」

「よわくないれすっ!」


弱いっつーの!


「ふは。可愛いなぁ」

「ニーノ!もうダメだよ?ほら、お水!」


握りしめたままの空のグラスを奪い取って
焼酎用に用意してたお水を別のグラスに注いで渡した


「まーだーのーむーのーーーー」


トラの一歩手前だ。
これは危険な予感がする。


「いいじゃないですか、相葉さん!
新野くん、飲んで飲んで!」


櫻井さんがさっきのグラスに残りのビールを注ぐから


「ダメですっ!
これ以上飲ませると…!」

「どうなっちゃうんですか?」


「猫がトラになります」

「猫がトラ?」


「あっ、いえ、トラになっちゃいますから!

あっ!!!」



飲んじゃったよ…。
もう!知らないんだからね?

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