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黒猫ニーノと相葉さん。

第5章 櫻井相葉アブナイ夜会。

「そうかぁー。
雅紀は彼女居ないのか」

「う…ん。」

「じゃあ、好きな人は?」


好きな人…

そう言われて、つい
後ろで眠るニーノをチラッと見た



「新野くん?」

「へっ?!」



ズバッと指摘されて焦った。

「やっぱりそうかぁー。
わかりやすいね、雅紀って!

なんだ、両想いじゃん?
新野くんも雅紀のこと好きでしょ?
雅紀以上にわかりやすいよー」


翔ちゃんがアッケラカンと言う。


「でも、男同士だし、」

「そんなの関係ある?
人を好きになるのに
男も女も関係なくない?」


確かに、そうだけど。

焼酎の水割りを
一気に飲み干した。


「翔…ちゃんは、居るの? 好きな人」


ニコッと笑うと
スマホを取り出して
写真を見せてくれた


そこに写っていたのは
笑顔の翔ちゃんと…




「男の人…?」




イケメンの、男の人。


「潤っていうんだ。カッコイイでしょ?
モデルの卵だったんだ
一年前に亡くなったけど…」



亡くなった…そうなんだ……。


「ずっと仲の良い親友でね
でもいつからだろう
恋愛対象として好きだって気付いて
まさか自分が男を好きになるなんて思ってもみなかったし
気持ち悪がられるかなとか余計なこと考えて
伝えられなくてさ

亡くなってから知ったんだ
潤も、僕を好きだったってこと」

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