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黒猫ニーノと相葉さん。

第7章 星降る夜、満月に誓う。

「あっ、月。」



黄金に輝くその月は
手を伸ばせば届きそうで
神秘としか言いようのない程に美しくて。



「オーノ様いるかな?」

「大野?」

「あ、いや、なんでもない…」



大野って、誰だそれ。




やがて月は太陽と重なり



「うわぁ……。」

「ダイヤモンド・リングだ」



宇宙に大きなダイヤモンドリングが浮かんだ。



そして月は満ち欠けを映し出していく。


新月

三日月

上弦の月

十日夜の月

十三夜の月

小望月


やがて満月に差し掛かろうとした時
流星群が現れた。




繋いだ手を
ギュッと握りしめる。










『どんなことがあっても、この手を離さない。』










心の中で
満月にそう誓った。

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