黒猫ニーノと相葉さん。
第7章 星降る夜、満月に誓う。
☆ニーノSide☆
「綺麗だったぁ。」
思いがけない宇宙旅行に
胸いっぱいのぼくに反して
相葉さんはなんだかしょんぼりしてる。
「ごめんなぁ、ニーノ。」
「んっ?どーして?」
「だって…月面着陸すると思ってたらしなかったから。」
あっ…。
月に行けなかったこと
申しわけないって思ってくれてるんだ。
「俺、てっきり月に行けるもんだとばっかり…」
「相葉さん。ぼく、すっごく嬉しいよ?」
「ホントに…?」
「うん!」
だって、だってね。
気持ちが嬉しいんだもん。
ぼくのわがままを
叶えようとしてくれた相葉さんのその気持ちが。
「そっか、なら良かっ… あ!見て!あれ!」
相葉さんが指差したのは
記念撮影ができるスペースで。
濃紺の背景に月のオブジェが鎮座してる。
「写真撮ろうか?
あっ、すみません!撮ってもらって良いですか?」
返事する間も無く
相葉さんが通りすがりのおにーさんに声を掛けた。
「ニーノ!早く、早く!」
月のオブジェに両肘をついて
掌に顎を乗せるポーズは
ちょっと恥ずかしいんだけどな…
「撮りますよー?
ハイ、チーズ!」
ー カシャッ! ー
「ありがとうございました!」
丁寧にお辞儀する相葉さんの横で
ペコッと頭を下げた。
「綺麗だったぁ。」
思いがけない宇宙旅行に
胸いっぱいのぼくに反して
相葉さんはなんだかしょんぼりしてる。
「ごめんなぁ、ニーノ。」
「んっ?どーして?」
「だって…月面着陸すると思ってたらしなかったから。」
あっ…。
月に行けなかったこと
申しわけないって思ってくれてるんだ。
「俺、てっきり月に行けるもんだとばっかり…」
「相葉さん。ぼく、すっごく嬉しいよ?」
「ホントに…?」
「うん!」
だって、だってね。
気持ちが嬉しいんだもん。
ぼくのわがままを
叶えようとしてくれた相葉さんのその気持ちが。
「そっか、なら良かっ… あ!見て!あれ!」
相葉さんが指差したのは
記念撮影ができるスペースで。
濃紺の背景に月のオブジェが鎮座してる。
「写真撮ろうか?
あっ、すみません!撮ってもらって良いですか?」
返事する間も無く
相葉さんが通りすがりのおにーさんに声を掛けた。
「ニーノ!早く、早く!」
月のオブジェに両肘をついて
掌に顎を乗せるポーズは
ちょっと恥ずかしいんだけどな…
「撮りますよー?
ハイ、チーズ!」
ー カシャッ! ー
「ありがとうございました!」
丁寧にお辞儀する相葉さんの横で
ペコッと頭を下げた。