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ずっと隣で笑っていて

第14章 第十四話

「うわ―――っ」

君が頭を押さえて肩で息をしている

「翔ちゃん 翔ちゃん …」

君の背中を抱いて名前を叫んだ

「…さ…智…」

少しでも落ち着くように背中を擦った

「ごめんね…もう大丈夫だから 明日も撮影だろ?起こして悪かったね」


そう言うと背中を向けて横になった


「…翔ちゃん」

まだ小刻みに震える君の背中に顔を埋めて抱き締めた


ねぇ 何が君を苦しめてるの?
俺ではどうしようもできないの?

抱き締めることしかできないの?

心の中で問いかけた

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