テキストサイズ

ずっと隣で笑っていて

第21章 第二十一話

出撃の時が迫ってきた

一人ずつ酒を飲まされた

これが最後…

身体が震えた…

一番機に翔ちゃんが乗り込む


それを合図にみんなそれぞれの機体に乗り込んだ


翔ちゃん 雅紀 和也 潤

みんな一緒だよ…


敵の艦隊が遠くに見えた


隣の翔ちゃんと目が合う


「智 お前は生きろ」 口元がそう動いた


何 言ってんだよ…


その時 俺の機体から煙が出た


エンジントラブル

徐々に減速していく
翔ちゃんが敬礼をして行く

雅紀もその後に続いて手を振って先に行った

和也が笑って手を振って続く

潤が敬礼をしてそれに続いた


目の前で それぞれの機体が艦隊に突っ込んで行った


艦隊は撃沈した


俺は…


近くの島に不時着した


なんで?


みんな…


俺だけ残して逝っちゃったんだよ…


不時着したのは無人島


誰もいない…


俺だけ残った…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ