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ずっと隣で笑っていて

第23章 第二十三話

シャボン玉とんだ 屋根までとんだ
屋根までとんで
壊れて消えた
風 風 吹くな
シャボン玉飛ばそ


腰をあげることができなかった


誰もいないホーム


口ずさむメロディーだけが響いた


ポケットに入れてきたシャボン玉をふいてみた


キラキラ輝くシャボン玉が空に舞う


翔ちゃん 見える?


シャボン玉に乗って俺ん所に帰ってきてよ…


最後の液をふいた


飛んでいく姿を目で追った


壊れるな…


壊れないで翔ちゃんの所まで飛んでけ…

そして伝えて…


俺が待ってるって…

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