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ずっと隣で笑っていて

第24章 第二十四話

ふるえる手で智くんの携帯番号を押す


『プルルル…』


呼び出し音


鳴るはずないのに…

『もしも~し』


へっ?


『もしも~し 翔ちゃん?』


ずっと聴きたかった声…


『翔ちゃん?』


涙が溢れて言葉にならない…


『あれ~?間違い電話かなあ 翔ちゃ~~ん! 俺だよ~』


「智くん?」


『やっぱ 翔ちゃんじゃん!』


「どこにいんだよ 五年も毎日捜してたんだぞ 連絡もくれないし 早く帰ってこい!」


とぼけた声に怒りが沸いてきた

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