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「ぼくの姿はみえないはずなんだけど
君には見えるんだね」


「見えるよ。普通に… なんで？ なんで俺だけ？」


幽霊ではないみたいだし 悪い人ではないみたいだし
何より かっこいい

「どうしてかはわからないよ きっと君には幸せがくるんじゃないかな…」


穏やかな微笑みに癒される気がした


「幸せなんか 俺には関係ないことだから それより君は人間じゃないの？」


「僕？ 桜の精霊みたいなものだよ 翔だよ よろしくね」


精霊？ 妖精？


「君は？」


「智… 大野 智だよ」


「智くんか…」