テキストサイズ

嫌われ狸の一生

第8章 アルバイト

時間が余ると仕訳作業を手伝うのだが、そこには女子高生のバイトがいっぱいいるよ。

一緒にバイトをした友達は何とか女子高生をナンパして遊びに行こうとしていたが、ボクはパス。
だってね~、お姉さまとラブラブなんだもん(照)

元日は少し早めに行って、年賀状の出陣式。
お雑煮が振る舞われる。そして配達が終わると打ち上げ。お酒もありだよ(笑)
元日は仕訳の人たちは休みで、二日は配達の人たちが休みだった。

郵便局のアルバイトって最終日に珍しい切手の標本をもらえるのがちょっとお得。

二年生の春休みはホームセンターでの経験を活かして引っ越し屋でバイトをした。
引っ越しラッシュの春、ボクみたいなパワフルなヤツは重宝される。

日帰りだけど遠くにも行けて楽しかったな。

CMで豪語しているだけのことはあって、テキパキと整理して、お客様の了承も得て家具の配置や配線を決めていく引っ越し屋さんの技術はスゴい。

パワフルなだけではダメだな・・
いっぱい怒られたけど、力だけではダメだと知ったのはいい経験。
力と技を持つV3でなければならない。

三年生になった頃にお姉さまと涙の別れ(泣)

だから三年生の夏休みはあのスーパーには行かなかった。でも別のスーパーに行った(笑)
お姉さまとの想い出を感じていたかったのかな。

パワフルでテキパキと仕事をするボクはおばちゃんたちのアイドルだった。
でも、何もなかった。

この夏は、高校が甲子園に行ったので、バイト代を部分払いしてもらって応援に行った。
責任者が高校のOBだったこともあり、部分払いや休むことにはかなり優遇してもらった。

甲子園に行ったのに応援に行かないと非国民だしね。二回応援に行ったからもういいかなと思ったら、友達も行かないとのことだったので、三回目は行かなかった。バイト代がみんな消えちゃうし。

そしたら三回目は負けた。
ボクが行かなかったからかなと責任も感じている。自分がツイてない分、チームや組織に幸運を呼ぶ力がボクにはあるらしい・・

いや、個人としても私生活の運はあまりないが、仕事の時はラッキーも多い。

夏休みにバイトをしたスーパーには冬休みも来てほしいと向こうから連絡があった。

冬休みは年越しの季節。
商品が少なくなったら即補充するボクの活躍もあってか、袋ものも鍋焼きもそばとうどんはすべて売り切ってしまった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ