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幽遊白書のOPの一節。

無茶苦茶 厳しい壁だって 不意に
ぶち壊す 勇気とパワー 湧いてくるのは
無茶苦茶 厳しい人たちが 不意に 見せた
優しさのせいだったり するんだろうね

ウチの会社はまさにそんなカンジの会社だった。

今でこそセクハラやパワハラに敏感だからそんなことがあったら大問題になるが、入社してから10年ぐらいは昭和の雰囲気を色濃く残した軍隊みたいな環境だった。

怒鳴られるのは当たり前、事務室中に響き渡るような大声でバカだアホだとけちょんけちょんに怒鳴られる。

最近のパワハラの教科書にはみんなの晒し者みたいにして叱責するのはパワハラだと書いてあるが、まさにそんなカンジ。
一人を怒りながらみんなも怒るという風潮があったなだ。こういうところは軍隊だよね。

パワハラの教科書に書いてあるNG言葉のバカ、アホ、死ね、給料泥棒・・・全部言われた。

みんなの前で怒られると、やはり周囲の目線が気になるのだが、それを見抜かれたように、大事な話をしてるのに周囲の目線なんて気にしてやがってバカヤロ～が、お前はそういう人間だとか言って机をバンバン叩かれたこともある。

さすがに殴られたりすることはなかった。
ずっと後になってボクを目の敵にして二回目のうつ病に追い込んだパワハラくそジジイには殴られたり蹴られたが・・

ボクの少し上の人たちまでは当然のように殴られたり蹴られたりしたが、学校や職場の体罰を問題視する風潮になってきていたのがボクが入社する頃。

少し前に母校で体罰教師が逮捕されて新聞に大きな記事で載ったが、ボクらの頃だったらどんだけあったか分からないと友達と笑い合った。
学校でも体育教師を始め殴る蹴るは当たり前だった。

ともかくそんな状況だ。
昼飯も食わずに(一緒に行動している上司たちも食べない)夜も遅くまで仕事したこともある。
若かったので、腹が減るのも怒鳴られるのと同じぐらい辛かった。
カロリーメイトみたいなのをポケットに忍ばせてトイレに行くフリをして食べたこともある。

帰り際に車にでもはねられて死んでしまえ、この給料泥棒と言われたこともある。