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嫌われ狸の一生

第13章 微笑みの爆弾

辛いことが多くても逃げなかったのはボクのポリシーもあるが、やはり無茶苦茶厳しい人たちが不意に見せた優しさのせいだったりするんだろう。

ボクのポリシー・・敬遠はしない。
こんな社会を生きていくためには常に真っ向勝負。いつもストレートど真ん中はムリだから、変化球も投げるし、フォームチェンジをしてもいい。時にはサナギマンに徹するしかないことも多々あるけど・・

敬遠は絶対にダメだよ。一度敬遠を覚えたらクセになるから・・

それから、ボクの会社人生はジャンプだね。
ジャンプの漫画って、こんなヤツはムリって強敵が出ても何とか乗り越えて、次はさらにスゴいヤツが登場する。その繰り返し。

かつての強敵が力を貸してくれることもあれば、仲間だったヤツが敵に回ることもある。

最初から最強の敵じゃなくてよかったが、これは段々大事な部所に配属されたからかな。
大事な部所ほど人も厳しさを増す。

下っ端人生も長かったが、若いうちに大事な部所になっていったってこと。ちょっとは認められてるってことかな・・

世の中には二種類の人間がいる。
自分がツラい目に遭うと後輩や部下にそれをぶつける人と、こんな目には遭わせたくないと思って人を怒れない人。
ボクは後者だ。

あまり怒ることはないけど、仕事は厳しいし、本当にたまには怒る。

無茶苦茶優しい人たちが不意に見せた
厳しさのせいだったりするんだろうね

なんて後輩に見られていたらいいな・・・

まあ、最近はあまり大声を出したりするとパワハラとかで騒がれちゃうけどね。
それでも、まだまだ厳しい人たちはいっぱいいるが・・

驚いたのは偉い人たちの変わり身の早さ。
ハラスメント問題社会になるや否や態度変わったからね。
こういう順応性は若者よりも老人の方が高い。

そういえば、この前のハラスメント研修で驚いたのは人に仕事を与えないのもハラスメントになるんだって💦

ボクは怒らないけど、戦力外だと思う人にはあまり大事な仕事は与えない。
部下にも自分本意だったり、使えなかったりいろんなのがいるからな・・・

やべっ、ボクもハラスメントじゃん。

ボクは仕事与えられなければ自分から取りに行ったけどな・・だから、自分から仕事を取りにくる部下や後輩はかわいいし、かわいがる。

う~む、ハラスメントかなぁ。

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