嫌われ狸の一生
第16章 本当の不幸の始まり~偽りの結婚~
二度目の恋も悲しく終わり、25歳も過ぎてアラサーに向かっていく。
同棲だけどお姉さまと娘がいる家庭はボクの生涯で一番幸せで温かい家庭だった。短かったが・・
周囲の友達はどんどん結婚していく。
当時は、いい歳をして結婚もしないような人は評価も悪いような時世だった。
現代で考えればハラスメントも甚だしいね。
ナンパはいっぱいして、エッチもいっぱいしたけど、そういう関係はすぐに終わってしまう。
お見合いパーティ、今でいう婚活パーティにもよく参加した。
その中でボクに猛烈にアタックしてきたのが妻になる女だった。
全然タイプじゃなくて好きでもなかったが、ボクのことを好きでいてくれる、愛されてる相手ならいいかなと交際を始めた。
交際当初はラブラブだった。ボクの運転であちこちの遊園地に出かけたりもした。
遊園地は、お姉さまと娘との想い出が溢れているから、ボクにとってはツラい場所だが、カノジョが遊園地好きで喜んでくれるからよく出かけた。
しばらくしてから、ちょっと前に何回かデートした女性から真剣交際を申し込まれたが、カノジョとはもう深い関係になっていたので丁重にお断りした。
お断りしたのに、ボクが幸せであることを喜んでくれた。この時、その女性にしておけばよかったかなと時々思い出しては後悔する。
カノジョとは同じ歳。同じ歳の恋人は生まれて初めてだったので何だか新鮮だった。
カノジョの家にも行くようになった。
ひとつ気になったのは、カノジョの家には父方のおばあちゃんが同居していたが、カノジョはおばあちゃんのことをスゴく憎んでいた。
昔、母親にかなりひどいことをしたらしい。
姑の嫁いびりか・・。ボクの人生を振り返れば、家族だからって愛があるのは当たり前なんかじゃなくて、憎むことだって不思議なことではない。
その点についてあまり深く考えなかったのはボクの最大の失敗。この憎しみこそがカノジョに埋められた最大の地雷だった。
最初の数年はカノジョの家に住んでほしいというのがカノジョの両親の出した条件だったが、結婚についてはすぐに許してもらった。
カノジョは家事や料理もあまりしたことがないからしばらくは修行をするということだ。
お嬢様育ちだね~。
自分の両親にもカノジョを紹介して、結婚することになったと事務的に話をした。
同棲だけどお姉さまと娘がいる家庭はボクの生涯で一番幸せで温かい家庭だった。短かったが・・
周囲の友達はどんどん結婚していく。
当時は、いい歳をして結婚もしないような人は評価も悪いような時世だった。
現代で考えればハラスメントも甚だしいね。
ナンパはいっぱいして、エッチもいっぱいしたけど、そういう関係はすぐに終わってしまう。
お見合いパーティ、今でいう婚活パーティにもよく参加した。
その中でボクに猛烈にアタックしてきたのが妻になる女だった。
全然タイプじゃなくて好きでもなかったが、ボクのことを好きでいてくれる、愛されてる相手ならいいかなと交際を始めた。
交際当初はラブラブだった。ボクの運転であちこちの遊園地に出かけたりもした。
遊園地は、お姉さまと娘との想い出が溢れているから、ボクにとってはツラい場所だが、カノジョが遊園地好きで喜んでくれるからよく出かけた。
しばらくしてから、ちょっと前に何回かデートした女性から真剣交際を申し込まれたが、カノジョとはもう深い関係になっていたので丁重にお断りした。
お断りしたのに、ボクが幸せであることを喜んでくれた。この時、その女性にしておけばよかったかなと時々思い出しては後悔する。
カノジョとは同じ歳。同じ歳の恋人は生まれて初めてだったので何だか新鮮だった。
カノジョの家にも行くようになった。
ひとつ気になったのは、カノジョの家には父方のおばあちゃんが同居していたが、カノジョはおばあちゃんのことをスゴく憎んでいた。
昔、母親にかなりひどいことをしたらしい。
姑の嫁いびりか・・。ボクの人生を振り返れば、家族だからって愛があるのは当たり前なんかじゃなくて、憎むことだって不思議なことではない。
その点についてあまり深く考えなかったのはボクの最大の失敗。この憎しみこそがカノジョに埋められた最大の地雷だった。
最初の数年はカノジョの家に住んでほしいというのがカノジョの両親の出した条件だったが、結婚についてはすぐに許してもらった。
カノジョは家事や料理もあまりしたことがないからしばらくは修行をするということだ。
お嬢様育ちだね~。
自分の両親にもカノジョを紹介して、結婚することになったと事務的に話をした。